サイトスピードが重要視される3つの理由とは?その計測方法も解説
皆さんはWebサイトが開くまでに掛かった時間について、意識したことはありますか?
これをサイトスピードといい、Webサイトを読み込むのにかかる時間や操作の反応速度など、サイトの応答性能やパフォーマンスを示す指標になります。
サイトの運営を行う人にとっては、訪問者にどのような印象を与えるかを左右する重要なものです。
本記事では、サイトスピードがもたらすメリットや、サイトスピードの改善と計測方法について解説いたします。
目次
サイトスピードが与える効果について
サイトスピードが適切であることは、それによってメリットを与えるものというよりは、デメリットを与えない様にするものです。
ですのでサイトスピードを改善することは、本来そのWebサイトが持っている魅力を最大限引き出すことに繋がります。
また、サイトスピードはWebサイトを掲載している検索エンジンと、それを利用するユーザーの両方に効果を与えます。
下記に、サイトスピードを改善することで得られる効果について、詳しく解説いたします。
ユーザー満足度が上がる
皆さんがWebサイトのURLをクリックした際に、なかなかページが表示されずにモヤモヤした経験はありませんか?
これはサイトスピードが遅いために、サイト内のコンテンツがなかなか表示されていない事を示しています。この状態だと、いち早く情報を得たいと考えているユーザーをイライラさせ、サイトを離脱される要因になってしまいます。
これを改善することで、ユーザーの感じるストレスを無くし、サイトに滞在しコンテンツを閲覧したり、イベントを実行する確率を高めることができます。
コンバージョン率に影響する
ユーザーがサービスの導入を検討する際、似たようなサービスをいくつかピックアップして比較検討する場合があります。いくつものWebサイトを閲覧しているため、その分1つのサイトにかける閲覧時間も短くなります。
そのような状況でサイトスピードが遅いと、サイトコンテンツがうまく表示されずにユーザーが情報を得る事が出来ません。その結果、導入を検討しているサービスの候補から外されてしまう危険性があります。
サイトスピードを改善することが、直接コンバージョンにつながるものではありません。しかし、サービスの情報を確実に届けることで、結果的にコンバージョンに至る可能性を増やすことができます。
検索順位に影響が出る
Google はユーザーがサイトの表示速度を重視しているという点から、検索ランキングの順位決定の際にサイトの速度を考慮すると発表しています。
サイトスピードの改善は数ある要因の1つであり、その影響はユーザーが検索した内容との関連性や外部リンクに比べると小さいものではあります。
サイトスピードを計測する方法
サイトスピードを計測するためには、いくつかの方法があります。以下にいくつかの一般的な方法を示します。
ブラウザの開発者ツールを使用する
主要なブラウザには開発者ツールが組み込まれています。Google Chrome を例に挙げると、ブラウザ右上にある「Google Chrome の設定」から「その他のツール」を開き、「デベロッパーツール」を選択します。
「ネットワーク」タブを選択し、ctrl+r で再読み込みを行うと、ページの読み込みや各リソースのダウンロードにかかる時間を確認することができます。
オンラインツールを使用する
現在多くの速度計測ツールがオンライン上に公開されており、それを利用することで、Webサイトのパフォーマンスを評価できます。代表的なものを下記に紹介いたします。
● PageSpeed Insights
PageSpeed Insights は、Google が無料で提供するサイトスピード計測ツールです。このサービスはURLのみで計測可能なため、自身だけでなく競合サービスのサイトも計測することができます。また、デスクトップとモバイルの両方のWebサイトに対応しています。
しかし、計測履歴などは表示されないため、現状を把握するために使用するものになります。
● Gtmetrix
Gtmetrix では、PageSpeed Insights と同様に速度改善のための施策を提示するだけでなく、表示が遅いファイルの特定や表示速度の履歴もチェックすることが可能です。
無料の会員登録を行えば、表示速度の履歴を参照することもできます。
これらの方法の一つを選び、サイトスピードを計測してください。速度改善のために必要な手順を特定するために、計測結果やツールの提供する情報を参考にしてください。