【セキュリティ】OSSのセキュリティを強化する方法
Webサイトやアプリケーションには、WordPress や PHP・MySQL などの OSS(オープンソースソフトウェア)が採用されているケースが多くあります。
基本的にOSSは無償で利用できるため、コストパフォーマンスの高いWebサイトを構築できるというメリットがありますが、お客様でもセキュリティのアップデートなどの運用や作業をおこなう必要があります。
今回は OSS のセキュリティを強化する方法をご紹介いたします。
目次
OSS の概要
まず OSS とは、ソフトウェアやプログラムの開発や配布において、ソースコード(プログラムのソースコードとは、プログラムを構成するコードのこと)が公開され、誰でも自由に利用できたり、改変・配布することができるという開発手法やライセンスのことを指します。
OSS を利用することで、多くの企業や開発者がソフトウェアの開発に参画し、常にセキュリティの向上・バグの修正・新機能の追加などがおこなわれています。また、OSSを採用することにより、低コストかつ自由度の開発が可能となります。
OSS を利用するメリット
情報の豊富さ
誰でも自由に利用や改変・配布することができるため、開発者による様々なアイデアやアップデートが創出されます。インターネットや書籍においても、OSSに関する情報が豊富にあるため、自由度の高いWebサイトやアプリケーションを開発することができます。
コストの削減
OSS の利用や改変において、別途でライセンス費用が発生しないため、コスト削減に繋がります。また、開発者が変わったとしても、ソースコード自体は公開されたままであるため、持続的なアップデートを実施していくことが可能です。
セキュリティの向上
多くの企業や開発者または第三者機関による、検証やテストがおこなわれるため、セキュリティの向上に繋がります。常にソースコードが最適化されていくことで、早期にバグの修正や不具合の解消がおこなわれるため、信頼性の向上につながります。
OSS のセキュリティを強化するためには
脆弱性を管理する体制
OSS のソースコードには脆弱性やセキュリティホールが含まれている可能性があります。もし、OSS に脆弱性が見つかった場合、システム管理者は迅速かつ適切に対応する必要があります。OSS を利用するユーザーや企業内で、システムの脆弱性を管理・報告するための体制が整備されていることが重要です。
セキュリティテストの実施
OSS へのセキュリティテストは、セキュリティ上の問題を特定するために非常に重要なプロセスです。脆弱性診断などのセキュリティテストは、OSS を利用する企業で実施したり、外部のシステム会社などにアウトソーシングすることで対応できます。最適な予算やスケジュールを確保した上で、セキュリティテストを実施することを推奨します。
セキュリティパッチの適用
OSS のバージョンは、常に最新バージョンにアップグレードしておくことを推奨します。新しいバージョンには、セキュリティの脆弱性が修正されたり、新しいセキュリティ機能が追加されたりする可能性があります。
ただし、セキュリティパッチを適応する場合、その他システムとのプログラムの依存関係により、システム全体に影響を及ぼす可能性があります。したがって、事前にシステムの影響範囲を考慮した上で、定期的なセキュリティパッチを適用することが重要です。
まとめ
以上、OSS のセキュリティを強化する方法についてご紹介しました。OSS のライセンスは無償で利用できる反面、セキュリティの維持や強化はシステムの利用者に委ねられるため、どうしてもセキュリティの運用コストが発生します。
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