Cloudflareが提供するDNSの特徴

こんにちは、ウェブスピード サポートデスクです。

Cloudflare(クラウドフレア)が提供する DNS は、高速・安全かつ信頼性が高く、無料で利用できるDNSサービスです。

世界中に分散されたサーバーネットワークを使用しているため、Webサイトへのアクセス速度や安全性が向上します。さらに、Cloudflare DNS は、悪意のあるサイトやアプリからの脅威をブロックすることができ、個人情報の保護にも役立ちます。

本記事では、Cloudflare DNS の特徴や仕組みについて説明します。

Cloudflare DNS の特徴

Cloudflare DNS が多くのサービスで利用されている理由は以下の特徴にあります。

高速かつ低遅延のドメイン名解決

Cloudflare のグローバルなネットワークとエニーキャスト技術により、ユーザーからのDNSクエリは最も近いデータセンターにルーティングされ、迅速なドメイン名の解決が実行されます。

高い可用性と信頼性

Cloudflare の広範なデータセンターネットワークは冗長化されており、システムの可用性と信頼性を高めています。一部のデータセンターで障害が発生しても、他のデータセンターが引き継ぎます。

セキュリティ強化

Cloudflare は DNSSEC(DNS Security Extensions)をサポートしており、DNS の偽装やキャッシュポイズニングなどの攻撃から保護します。また、悪意のあるトラフィックをフィルタリングし、DDoS攻撃からも保護します。

柔軟な設定とカスタマイズ

Cloudflare のDNSサービスでは、様々な設定オプションを利用できます。TTL(Time to Live)の設定、ドメインのリダイレクト、ワイルドカードサブドメインの設定など、柔軟なカスタマイズが可能です。

Cloudflare DNS の仕組み

 

Cloudflare DNS は、そのアクセス速度や安全性を確保するために様々な工夫がされています。具体的には以下の方法があります。

グローバルなネットワークインフラストラクチャ

Cloudflare は、世界中に分散したデータセンターネットワークを持っています。これにより、ユーザーからのDNSクエリは最も近いデータセンターにルーティングされます。

エニーキャスト技術

Cloudflare はエニーキャスト(Anycast)技術を使用しているため、ユーザーのリクエストは最も近いデータセンターに到達し、レスポンスは高速かつ低遅延で提供されます。

キャッシング機能

Cloudflare のDNSサービスはキャッシュを活用して、DNSクエリの応答時間を大幅に短縮します。

頻繁にアクセスされるドメイン名のレコードは、データセンター内のキャッシュに保存され、再クエリの必要性を低減します。

レートリミット機能

Cloudflare は、DNSサービスに対しての過剰なトラフィックや悪意のある攻撃から保護するために、レートリミット機能を提供しています。

これにより、一定期間内に許容されるリクエストの数を制限し、過負荷やDDoS攻撃からの保護を強化します。

Cloudflare DNS の SLA(品質保証)

Cloudflare が提供する DNS の SLA は、無料プランであっても「99.99%」です。

これは、Cloudflare がDNSサービスを 99.99% の稼働率で提供することを保証するものです。つまり、Cloudflare のDNSサービスが「1年に1時間しか」停止しないことを意味します。

Cloudflare のDNSサービスは、世界中の100以上のデータセンターで提供されています。たとえ特定のデータセンターが停止したとしても、他のデータセンターからDNSサービスを提供することで、高い可用性を実現しています。

※ なお、有料プラン Cloudflare のDNSサービスであれば、より高い SLA の「100%」が適用されます。

まとめ

今回は Cloudflare のDNSサービスについて解説しました。

これらの要素により、Cloudflare のDNSサービスは高速性や可用性・セキュリティ性の向上に貢献し、Webサイトのパフォーマンスとセキュリティを向上させることが出来ます。

そして DNS は、インターネット接続が必要なため、ネットワークのトラブルや回線障害などにより、Webサイトにアクセスできない場合があります。使用する際には本体や回線のトラブルに注意しましょう。

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